ニュース

ホームニュース/歯周病によるアルツハイマー型認知症関与を解明する新しい発見(九州大学)

歯周病によるアルツハイマー型認知症関与を解明する新しい発見(九州大学)

2020.08.11

歯周病菌感染は全身の脳老人斑成分を脳内輸入させる
~歯周病によるアルツハイマー型認知症関与を解明する新しい発見~
(九州大学)

九州大学の研究グループは、歯周病原因菌であるジンジバリス菌(Pg菌)を全身に慢性投与することにより、正常な中年マウスの脳外で産生される脳老人斑成分であるアミロイドβ(Aβ)が脳内に取り込まれることを初めて発見しました。

Pg菌を3週間連続で投与すると、中年マウスの血液脳関門を構成する脳血管内皮細胞周囲の脳実質において、Aβが増加し、記憶障害が誘発されることを突き止めました。

この研究は歯周病によるアルツハイマー病の新たな関与メカニズムを示しており、歯周病の予防ならびに治療によって、アルツハイマー病の発症と進行を遅らせることが大いに期待されます。

九州大学プレスリリース
https://www.kyushu-u.ac.jp/ja/researches/view/466

戻る