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Aβオリゴマーの除去によりアルツハイマー型認知症の回復可能性を実証

2017.02.15

国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター(NCNP)の研究グループは、アルツハイマー型認知症の発症に大きく関わるアミロイドベータタンパク質(Aβ)の集合体(Aβオリゴマー)によって引き起こされるタウ異常を含む神経細胞の異常な変化が、Aβオリゴマーを除去することによって回復しうることを、実験モデル系を用いて初めて明らかにしました。

研究グループは、アルツハイマー型認知症の病態をよく反映している神経細胞モデルを用いて、Aβオリゴマーによる神経細胞障害の可逆性について研究を行いました。

その結果、Aβオリゴマーによって引き起こされるタウ異常を含めた神経細胞の様々な異常変化は、Aβオリゴマーが除去されれば回復可能であることを初めて実証しました。

また、Aβオリゴマーの蓄積を抑制する薬剤の開発が進行中で、早期の段階で効果的な治療を行うことによって、その進行を防ぐだけでなく、認知機能の回復が望めるようになるかもしれません。


国立精神・神経医療研究センター・プレスリリース
http://www.ncnp.go.jp/press/release.html?no=331 研究の詳細は、プレスリリースをご覧下さい。

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